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■深刻なお墓の相談者


電話の向こうから少し遠慮がちに、しかし、何か深刻な感じで「あの・・・、お墓って方角が悪いと、本当にタタリがあるんですか?」と、若い女性の声がしました。

これは、数年前、小畠先生が実際に経験されたお話です。その時先生はある墓石店の全国組織で開設している「お墓の無料電話相談」の相談員を5年ほどされていて、何度も同じような質問を受けたそうです。

「墓石の色が悪いと家族が病気になるか?」「墓石に大きな斑点や傷のようなものがあるから、子や孫が事故に遭う、と言われたが、本当か?」「建てた日が(例えば閏年、土用、仏滅で)悪い、と言われた。」などなど、よくこんなにあるものだと感心されていたそうです。

こんなことが本当にあるのでしょうか?「そんな非科学的なことは絶対ない!」と、普段はそう思っている人でも、実際こんなことを言われると、決して気分の良いものではありません。たいていの場合、全く平気でいられる人はごくわずかです。それは「非科学的なこと」なので、誰もはっきりと、「正しい」とも、「間違っている」とも言えないからです。

■相談者が明るく笑い出した


ところが、しばらくその相談者と電話で話をしていると、「アハハハハ、そうですよね、私ってどうしてそこに気が付かなかったのかしら・・・・」と突然その女性が明るく笑い出したそうです。先生は別に、難しい話をされたわけではないそうです。発想を180度ひっくり返しただけで、ごく当たり前、誰でも知っている事ばかりだそうです。だから、ちょっと発想を逆転すればみんな納得できるはずです。でも、同じ相談が多いのは、きっと、そのことに気付かないからだと、先生は思われたそうです。

先生はこんなお話をされたそうです。

「墓相」は本来、より良いお墓をつくるためのものですから、「お墓の方角が悪い、日にちが良くない」からといってお墓がタタルなんて私には信じらません。ところが、縁起でもないことをいいますが、一度、あなたがお墓に入った場合を考えて下さい。子供さんがやっとの思いで建てたお墓なら、あなたはきっと「ありがとう」って心から感謝すると思うのですが、どうですか?〈もちろん、私はそうですが・・・〉それじゃぁ、そのお墓の「方角が悪い」、「建てた日が悪い」、「墓石の色がどうの」といって、あなたの子供さんやかわいいお孫さんに「交通事故を起こしてやろう」とか「手や足を病気にしてやろう」とは考えませんよね?
〈そんなこと、とんでもない。絶対に思いません。〉だったら、安心して下さい。今お墓に入っていらっしゃるご両親も、同じ気持ちですから。それとも、余程ひどいことでもしたのですか?〈いいえ、そんなことはしていません!〉
失礼なことを言って、ごめんなさい。
でも、もしそんなことがあっても、お墓の中のご両親は、あなたやお孫さんたちに「何か悪いことを起こしてやろう」などとは、絶対に考えません。

亡くなった方はみなさん「ホトケ様」になっておられますから「済まなかった」という気持ちさえあれば、全てを許して下さるんです。それがホトケ様でしょ?「お葬式」をしたり、「お墓」を建てたりするのは、亡くなった方にホトケ様となっていただくためなのです。だから、亡くなることを「成仏した」と言うでしょ。〈ええ〉仏教では、お葬式で仏様の弟子になった証に「戒名」という新しい名前を付けますね。そして「極楽浄土」という楽しいあの世へ往っていただくのです。お位牌やお墓に戒名を書くのも、全てそうした意味が込められているんです。〈はぁ、少しも知らなかった・・・・あっ、そうそう、そういえば、ウチも立派な戒名をいただきました!〉それなら、何も心配することはないじゃないですか。〈あら、ホント・・・。でも・・・・、しつこいので困っているんです。〉

■無責任な親切心


相談者はとても悩んでおられたそうです。この相談者に「お墓の建て方が悪い」と言ったのは、普段あまりつきあいのない親戚のご婦人だそうです。でも、「知らない仲ではないので、むげに追い返すわけにも往かない」から困るのです。こういう人には共通点があって、本人は「親切」と思っていますし、決して、自分の言った事に責任をとる気がないのです。それは相手の気持におかまいなく「親切」を押し売りする「無責任」さです。それでなければ、とてもこんなことは言えません。その上、本人に悪気がないので、やっかいなのです。

こういう人には、よい撃退法があります。先生はその話をされました。

それはお困りでしょうね。だったら、今度その方に会った時は、「おばさん、あれからいろいろ考えたけど、私は今のお墓で父も母も絶対満足しているって信じているの。だから、このままでいいの。でもおばさんが折角心配してくれるので言う通りに直します。
だけど、費用は出してネ。私たち無理してお墓を建てたから、これ以上は作り替えるだけの余裕がないの。」って言ってみて下さい。二度とお墓のことは口にしなくなると思います。その人は、自分でお金を出す気なんか全くないのでしょ。だから、あなたの気持ちも考えずに無責任なことを平気で言えるのです。そう思いませんか。〈アハハハハ、本当に。その通りですわ。どうして気が付かなかったのかしら、今度はきっとそういいます!なんだか気分がスーッとしました。今日までずっと、その事で憂鬱だったんです。〉それでもまだ「お墓がタタル」って言うようなら、「私は子供たちが建ててくれたお墓ならたとえ方角が違っていても閏年でも心から感謝するわ。死んでも子供や孫にタタろうなんて思わない。だから、父や母が私たちにタタルなんて信じられないわ。絶対安心しているの。万一、家族に何かあってもお墓が原因だなんて考えられない。オバサンだって息子の○○さんがオバサンの為に一生懸命に建てたお墓を「建てた日が悪い」、「方角が悪い」、「墓石の色や形が悪い」といって、○○さんやその子供に、本気で交通事故を起こそうって考える?私にはそんな恐ろしいこと、とても信じられない。」と、キッパリ言って下さい。これは信念の問題です。〈ホントによく分かりました。ありがとうございました。きっとそうします。勇気がわいてきました。〉

■本当にたいせつなことは


その女性は、晴れやかな声で何度もお礼を言われました。話はここからがもっと重要なのです。

もう一度、あなたがお墓に入った時のことを考えてみて下さい。実は、この方が大切なんです。あなたがお墓に入って一番寂しいのはどんな時ですか?また、一番うれしいのはどんな時ですか?私だったら、子供たちが家族そろって元気にお参りに来てくれるのが一番うれしいですが、どうですか?でも、せっかくお墓を建ててくれても、だ~れもお参りに来てくれなかったら、とても寂しいでしょう・・・・。〈それが一番イヤです。ひとりボッチだなんて〉だったら、あなたも子供さんをつれてお墓参りをたくさんしてあげて下さい。きっとご両親は喜ばれますよ。お墓はまず、ご家族で折りにふれてお参りすることが一番大切なんです。〈今度の休みに墓参りに行ってこようかしら〉お参りするからお墓が本当の「お墓」になるのです。

お墓の前では、ご両親に、最近の出来事をできるだけ沢山報告して下さい。私ならそれが一番気がかりだなぁ。「○○がこの前、ホームランを打ったよ」とか「○○子は、いまちょっと受験勉強中なの」と、何でもいいんです。わかるでしょ。〈私もきっと、家族が一番心配になると思います。〉何かしたくても、もう何もできないのですから、心配ですよ。だから、家族の幸せを願ってるのは、○○神社の神様や他人よりも、亡くなったご両親やオジイちゃんオバアちゃんが一番なのです。自分がお墓に入ってからのことを考えると、だれでもすぐ分かることなんですがねぇ。〈私も本当にそう思えるようになりました。〉

お墓にはこんな大切な「家族の絆」があるのです。

■思い立ったが吉日


何か特別なお墓を希望されるのなら別ですが、ふつうお墓を建てるのでしたら、これまで述べてきたとおり、方角・建てる日・墓石の色や形は何も気にする必要はありません。一日も早く「お墓」という安らかな世界で眠って頂くことが一番です。

お墓をたてるのは「思い立ったが吉日」です。

 

 


※この「日本人とお墓シリーズ」の著作権は、「石文化研究所 小畠宏允先生」に帰属します。

無断で複製・転載はご遠慮下さい。

 

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