梅木石材店のホームページにようこそ
  • ホーム
  • ブログ
  • お墓のへぇ~!
  • お墓のお掃除
  • お墓の地震対策
  • お墓講座
  • ニュースレター・デジタル版
  • リンク
  • お問い合わせ
  • Jimdo利用方法

なぜ、お彼岸にお墓参りをするのでしょう。インド・ミャンマー・スリランカなどの他の仏教国では、お彼岸にお墓参りをしないそうです。日本だけの習慣だそ うです。仏教行事として「彼岸会」とか「お彼岸」といわれますが、もともと春分・秋分の日は、仏教とは関係がなかったそうです。初めて、お彼岸に法要を 行った記録は、桓武天皇が延暦二十五年(806年)春分の日に、弟の早良親王の霊を弔うため行ったと、『日本後紀』にあるそうです。

「彼岸」という言葉は平安中頃の『宇津保物語』・『蜻蛉日記』に、初めて使われているそうです。ところが、『今昔物語』の「聖徳太子、天王寺を建てる語 (ものがたり)」に、「天王寺の西門に聖徳太子は自ら、ここはお釈迦様が説法されたところ、極楽浄土の東門にあたると、お書きになりました。そこで、天 皇、公家、お坊さん、民衆に至るまで西門で阿弥陀様の念仏をとなえ、お参りしない人はいない」とあるそうです。こうした言い伝えがあるので、聖徳太子の頃 には「お彼岸」があった、ということです。四天王寺は、お彼岸の中日(春・秋分の日)に、真西に夕日が西門の石の鳥居の中に沈むそうです。 この鳥居が 「極楽の東門」です。ここに入る夕日を拝み、阿弥陀様の西方浄土(極楽浄土)を願う、という信仰が生まれたそうです。多くの法皇・天皇・公家・歌人各宗派 の開祖や武士また一般民衆も大勢お参りした記録が残っているそうです。それは、一千年後の現代にも生き続けています。春と秋のお彼岸は多くの人が夕日を拝 みに四天王寺へとお参りします。四天王寺一帯にいまも「夕陽丘(ゆうひがおか)」という地名が残っているそうです。

浄土宗や真宗で大切な『観無量寿教(かんむりょうじゅきょう)』というお経には、極楽浄土を思い浮かべる十三の方法が説かれているそうです。その第一は、 正座して日没を観る「日想観(にっそうかん)」だそうです。日本に大きな影響を与えた中国浄土教の開祖「善導(ぜんどう)」はこの「日想観」について「そ の日は太陽が真東に出て真西に沈み、阿弥陀仏の国は日没のところ、真西の十万億刹(さつ)の彼方にある」と、書いているそうです。どうもこれが日本の「お 彼岸」のルーツらしいのです。平安時代中頃から、お彼岸は「亡き人を弔い、極楽浄土を願う日」として、さまざまな階層にまで広まったので、お彼岸にお墓参 りをする習慣が生まれたは、ごく自然のこと、と言えます。「彼岸」とは、「彼方にある岸」のことで、向こう岸です。こちら側は、「此岸」です。仏教では、 二つの岸を「悟り」と「迷い」の世界、あるいは「極楽浄土」と「娑婆」にたとえます。わたしたちには、「あの世」と「この世」と言い換えた方がピッタリし ます。大乗仏教では、苦しみや迷いの世界の此岸から、迷いにない悟りの彼岸へ到達することを「到彼岸(とうひがん)」といって修行を意味します。この修行 を古代インドのサンスクリット語では、「パーラミター」と、いうそうです。漢字では「波羅蜜多(はらみつた)」あるいは「波羅蜜」と書くそうです。

「波羅蜜多(はらみつた)」という言葉は、よく知られているお経『般若心経』にあります。この『般若心経』は、『摩訶般若波羅蜜多心経(まかはんにゃはら みったしんぎょう)』の略です。また、空也上人が開いた「六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)」・「六波羅探題(ろくはらたんだい)」でも知られています。ここ で出てくる「六波羅蜜(ろくはらみつ)」とは、菩薩が修行する六つの大切な実践徳目だそうです。

それを簡単に紹介します。
1,布施(ふせ)=財物・おしえ・安心を与えること。
2,持戒(じかい)=戒律を守ること。
3.忍辱(にんにく)=苦難に耐え忍ぶこと。
4,精進(しょうじん)=仏道を実践し、励むこと。
5,禅定(ぜんじょう)=心や精神を統一すること。
6,智恵(ちえ)=真理を見極め、悟りを完成させること。

中でも重要なのは「智恵」で、お経にあった「般若(はんにゃ)」とは、「智恵」のことだそうです。私たちの生活に当てはめると、小畠先生の場合宮沢賢治の『雨ニモマケズ』という詩が、この六波羅蜜の内容をよく表していると、思われているそうです。

お彼岸には、お盆とよく似た習慣があり、「霊山」や「霊場」へお参りする習慣も各地にあるそうです。また、彼岸は「雑節(ざっせつ)」といって、中国から 伝わった「二十四節気(にじゅうしせっき)」を補う日本で設けた暦日の一つです。「雑節」は、他に土用・節分・お盆・節句・七夕などがあります。よく「暑 さ寒さも彼岸まで」といいます。春分・秋分の日はちょうど季節の変わり目にあたり、農業では欠かせない大切な目安となる日です。そんな大切な時だからこそ 日本人は、昔からご先祖様や亡き人のお墓参りをしたと考えられます。

『国民の祝日に関する法律』では、春分の日を「自然を称え、生物を慈しむ日」、秋分の日を「祖先を敬い、亡くなった人を偲ぶ日」とあるそうです。自然の恵みとご先祖様に心から感謝する日が、日本のお彼岸ではないでしょうか?

 

 


※この「日本人とお墓シリーズ」の著作権は、「石文化研究所 小畠宏允先生」に帰属します。

無断で複製・転載はご遠慮下さい。

 

この小冊子をお送り致しますので、ご参照下さい。

 

お申し込みは、こちらまで。

  • 1.お墓ってな~に
  • 2、お盆ってな~に
  • 3、お彼岸ってな~に
  • 4、なぜお墓は石なの
  • 5、先祖供養ってな~に
  • 6、石塔ってな~に
  • 7、五輪塔ってどんな墓
  • 8、寿陵ってどんな墓
  • 9、よいお墓ってあるの
  • 10、お墓はたたらない
  • 11、法名戒名ってな~に
  • 12、浄土真宗とお墓
  • 13、お地蔵様ってな~に
  • 14、蓮華ってな~に
  • 15、写経ってな~に
  • 16、お墓は幸せのシンボル

〒725-0301

広島県豊田郡

                大崎上島町中野3022-1

Tel&Fax   0846-64-4132

0120-148471

 

メールアドレス

1483-umeki@slim-c.net





 家系図作成サービスの「家樹」




「その石はあの人」編

概要 | プライバシーポリシー | サイトマップ
ログイン ログアウト | 編集
  • ホーム
  • ブログ
    • 休日
    • 仕事
    • 趣味
    • 日常
  • お墓のへぇ~!
    • 1.お墓ってな~に
    • 2、お盆ってな~に
    • 3、お彼岸ってな~に
    • 4、なぜお墓は石なの
    • 5、先祖供養ってな~に
    • 6、石塔ってな~に
    • 7、五輪塔ってどんな墓
    • 8、寿陵ってどんな墓
    • 9、よいお墓ってあるの
    • 10、お墓はたたらない
    • 11、法名戒名ってな~に
    • 12、浄土真宗とお墓
    • 13、お地蔵様ってな~に
    • 14、蓮華ってな~に
    • 15、写経ってな~に
    • 16、お墓は幸せのシンボル
  • お墓のお掃除
  • お墓の地震対策
  • お墓講座
    • 番外編 お墓参りの基本
    • vol 08 お墓を建てるのは人間の証
    • vol.07 何故お墓参りをするか
    • vol.06 散骨について
    • vol.05 墓じまいとは
    • vol.4 お墓とは何か
    • vol.3 お彼岸について
    • vol.2 お盆について
    • vol.1 人は何故お墓を建てるのか
  • ニュースレター・デジタル版
    • 2024年7月号 富士山の美しさの秘密は”石”にあり
    • 2024年6月号 硬~い花崗岩にも弱みあり!?
    • 2024年5月号 小石に秘められた生命誕生の歴史
    • 2024年4月号 野球少年が願いを託す聖地
    • 2024年3月号 地球上で最古の花木 ~木蓮~
    • 2024年2月号 :大海での大冒険を伝えるお金、石貨
    • 2024年1月号 石が生み出す迫力の建築物
    • 2023年12月号 お釈迦様が見守っている!?「大丈夫」
    • 2023年11月号 石碑が伝える疫病の終息
    • 2023年10月号 お墓で楽しむ芸術の秋
    • 2023年10月号 石屋がご案内する石どころ探訪「高野山-その2」
    • 2023年9月号 人々の心を結びつける盆踊り
    • 2023年8月号 砂浜の色が伝える、大地の歴史
    • 2023年7月号 嘘をついたら舌を抜かれる!?閻魔大王はどんな存在?
    • 2023年6月号 ことしのGWは”母の日参り”しませんか
    • 2023年5月号 ダイヤモンドと墓石との関係とは!?
    • 2023年4月号 野山でひっそり春を告げる花「カタクリ」
    • 2023年3月号 花見と言えば梅だったの?
    • 2023年2月号 どう違う?お寺と神社の参り方
    • 2022年12月号 感謝の気持ちを伝える言葉「ありがとう」
    • 20222年11月号 100年の時を超えた石の灯台
    • 2022年10月号 古来より愛された「ススキ」
    • 2022年9月号 秋を彩る彼岸花、「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
    • 2022年8月号 時代の軌跡を伝える石碑
    • 2022年7月号 若い世代にとってのお墓参りとは?
    • 2022年6月号 石屋がご案内する石どころ探訪「高野山-その1」
    • 2022年5月号 数珠の玉の数に込められた意味
    • 2022年4月号 あの世でもゴルフ三昧!?
    • 2022年3月号 家紋が伝える家族の歴史
    • 2022年2月号 挨拶の漢字に込められた深い意味
    • 2022年1月号 思いを伝える石文(いしぶみ)の話
    • 2021年12月号 新しい年への願いを表す新春のお花
    • 2021年11月号 大仏様について
    • 2021年10月号 「ハロウィン」本場では何のために開かれている?
    • 2021年9月号 お参り環境を付属品交換で快適にしてみませんか?
    • 2021年8月号 「お地蔵さん」は、なぜ人気者?
    • 2021年7月号 7⽉?8⽉?お盆はなぜ2通りあるの?
    • 2021年6月号 梅⾬を味わうための⾔葉
    • 2021年5月号 GWのお墓参り、お掃除は念入りに
    • 2021年4月号 変わるゆく時代を見つめ続ける石
    • 2021年3月号 お彼岸は⽇本独⾃の⾏事と⾔われる理由を考えてみました
    • 2021年2月号 巨大な岩石に刻まれた4人の大統領
    • 2021年1月号 海を渡ってきた七福神
    • 2020年12月号 時を知らせるストーンサークル
    • 2020年11月号 菊は花の「日本代表」!?
    • 2020年10月号 「いただきます」の心を表す魚の供養碑
    • 2020年9月号 おはぎは日本ならではのスイーツ
    • 2020年8月号 夏の空を見上げて
  • リンク
  • お問い合わせ
  • Jimdo利用方法
    • 動画
    • デザイン
    • コンテンツ
    • ナビゲーション
    • その他
閉じる